厚労省日報ダイジェスト9月29日(第898報)

海産物それぞれの品目の最高値は、茨城県マダラ25Bq/kg、茨城県スズキ13Bq/kg、茨城県ヒラメ6.5Bq/kgとなっています。その他の項目では茨城県日立市沖のマトウダイ35Bq/kgがやや高めの数値です。この日の海産物最高値は茨城県がずらりと並びましたが、最も数多く検査報告を行っていたのもまた、茨城県となっています。
淡水魚は栃木県日光市中禅寺湖のブラウントラウトから基準値超過(150Bq/kg)が見つかりました。中禅寺湖は他2検体も47および86Bq/kgと、非常に高い値です。その他では、宮城県栗原市・阿武隈川のアユから84Bq/kg、茨城県霞ヶ浦・北浦のウナギから43Bq/kg、岩手県・砂鉄川水系のイワナから34Bq/kgなどが検出されました。
 
続いて【農産物】は、宮城県仙台市の野生ウラベニホテイシメジ、コウタケから基準値超過(130および210Bq/kg)が見つかったほか、栃木県足利市の、同じく野生ウラベニホテイシメジから68Bq/kg、茨城県常陸大宮市の野生クリフウセンタケ40Bq/kgなどの検出が報告されました。栽培キノコ類では、栃木県マイタケ11検体のうち10検体から4~33Bq/kg、山形県流通品ナメコから4.9Bq/kgが検出されています。原木シイタケは、群馬県・栃木県・千葉県・山梨県13検体で1.5~22Bq/kgと、比較的低めの数値です。
コメは、宮城県栗原市の2検体から4.6および4.7Bq/kgが検出されています。その他の品目は、千葉県船橋市と鎌ヶ谷市のクリから6および11Bq/kg、同県船橋市のサツマイモ3検体のうち1検体から4.8Bq/kg、茨城県流通品レンコンから12Bq/kgなどの検出が報告されました。
 
最後に【畜産品・その他】です。牛肉は、岩手県275検体のうち1検体から28Bq/kgが検出されました。野生鳥獣肉は基準値超過はなく、新潟県南魚沼市のツキノワグマ肉から47Bq/kgが検出された他は、埼玉県本庄市のシカ肉16Bq/kg、新潟県長岡市のツキノワグマ肉8.8Bq/kgのみでした。原乳および牛乳30検体は、いずれもGe1.5~4.6Bq/kg未満の不検出です。
国立医薬品食品衛生研究所の流通品検査では、長野県産ショウゲンジから74Bq/kg、福島県産干しシイタケからは1.4Bq/kgと微量が検出されています。販売されている野生のキノコ類(特にショウゲンジ、ハナイグチ、シメジ類)の消費には、十分注意してください。
 
世田谷こども守る会
事務局 堀

 

 

厚労省日報ダイジェスト9月29日(第898報)
 
<全国自治体の検査結果>
※ 基準値超過(3件)
No.1 :宮城県産野生コウタケ(Cs:210 Bq/kg)
No.2 :宮城県産野生ウラベニホテイシメジ(Cs:130 Bq/kg)
No.3107 :栃木県産ブラウントラウト(Cs:150 Bq/kg)
 
【水産物】
青森県・マダラ9検体 うち4件 0.45~4.2Bq/kg
岩手県大船渡市・マダラ Ge7.6Bq/kg未満
宮城県・マダラ2検体 Ge8.1Bq/kg未満
茨城県・マダラ12検体 うち9件 2~25Bq/kg
 
茨城県・スズキ 13Bq/kg
 
岩手県・ヒラメ2検体 11および14Bq/kg未満
宮城県・ヒラメ3検体 8~10Bq/kg未満
茨城県・ヒラメ4検体 すべて0.79~6.5Bq/kg
千葉県・ヒラメ Ge0.7Bq/kg未満
 
北海道・アカガレイ2検体 Ge6.6および6.8Bq/kg未満
北海道/青森・流通品サンマ Ge1.3Bq/kg未満
青森県・その他海産物7検体 いずれもGe1.1~14Bq/kg未満
岩手県・その他海産物40検体 いずれもGe0.55~15Bq/kg未満
宮城県・その他海産物(天然)11検体 うち1件 0.52Bq/kg
茨城県・その他海産物43検体 うち2件 3および35Bq/kg
千葉県・その他海産物10検体 うち1件 0.7Bq/kg
 
青森県小川原湖・水産物3検体 いずれもGe13および14Bq/kg未満
岩手県雫石川水系・アユ、ウグイ3検体 いずれもGe7~7.6Bq/kg未満
岩手県北上川(本流)・ウグイ3検体 いずれもGe7.8~11Bq/kg未満
岩手県豊沢川水系・ウグイ3検体 いずれもGe9.2および11Bq/kg未満
岩手県砂鉄川水系・淡水魚2検体 うち1件(イワナ) 34Bq/kg
宮城県丸森町(内川)・アユ 18Bq/kg、(阿武隈川)・アユ 84Bq/kg
宮城県南三陸町(八幡川)・アユ Ge6.9Bq/kg未満
茨城県霞ヶ浦(北浦)・ギンブナ2検体 19および24Bq/kg
茨城県霞ヶ浦(北浦)・ワカサギ 6.7Bq/kg、ウナギ 43Bq/kg
栃木県日光市(中禅寺湖)・淡水魚3検体 うち1件基準値超過(150Bq/kg)
 他2検体 47および86Bq/kg
栃木県日光市(川俣湖)・ワカサギ Ge10Bq/kg未満
東京都江戸川区・ウナギ5検体 いずれもGe8.3~13Bq/kg未満
千葉県市川市(高滝湖)・ワカサギ Ge6.1Bq/kg未満
千葉県市川市(養老川)・ウグイ Ge8.1Bq/kg未満
山梨県富士河口湖町(河口湖、西湖、精進湖)・ワカサギ3検体 Ge7.9および8.6Bq/kg未満
山梨県富士河口湖町(西湖)・ヒメマス 4.9Bq/kg
 
【農産物】
宮城県仙台市・野生ウラベニホテイシメジ 基準値超過(130Bq/kg)
宮城県仙台市・野生コウタケ 基準値超過(210Bq/kg)
宮城県栗原市・野生ハタケシメジ 3.9Bq/kg
岩手県普代村・マツタケ 20Bq/kg
岩手県滝沢市・ハタケシメジ 12Bq/kg
山形県(西川町、大江町、酒田市)・野生キノコ類3検体 Ge14~17Bq/kg未満
栃木県足利市・野生ウラベニホテイシメジ 68Bq/kg
茨城県常陸大宮市・野生クリフウセンタケ 40Bq/kg
 
山形県・流通品ナメコ 4.9Bq/kg
新潟県・ナメコ Ge7.4Bq/kg未満
栃木県・マイタケ11検体 うち10件 4~33Bq/kg
茨城県常陸大宮市・マイタケ Ge11Bq/kg未満
埼玉県・マイタケ2検体 12および17Bq/kg未満
 
栃木県・菌床シイタケ5検体 うち4件 5.4~7.8Bq/kg
栃木県・原木シイタケ5検体 うち3件 5.2~21Bq/kg
群馬県・原木シイタケ6検体 うち4件 7.2~22Bq/kg
千葉県・原木シイタケ6検体 うち5件 1.5~17Bq/kg
山梨県・流通品原木シイタケ 3.6Bq/kg
 
青森県・コメ(玄米)9検体 いずれもGe10Bq/kg未満
岩手県・コメ(玄米)7検体 いずれもGe6.9~7.7Bq/kg未満
宮城県・コメ83検体 うち2件(栗原市) 4.6および4.7Bq/kg
秋田県・流通品コメ(精米) Ge2.3Bq/kg未満
山形県・コメ47検体 いずれもGe2.6~9.5Bq/kg未満
山形県・流通品もち米 Ge2.6Bq/kg未満
新潟県・コメ(玄米、精米)6検体 いずれもGe1.8~7.6Bq/kg未満
茨城県・流通品コメ(玄米) Ge1.8Bq/kg未満
群馬県・コメ(玄米)17検体 いずれもGe6.6~9.2Bq/kg未満
栃木県・流通品コメ(精米) Ge2.5Bq/kg未満
埼玉県・コメ(玄米)4検体 いずれもGe6.3~7.7Bq/kg未満
神奈川県小田原市・コメ(玄米) Ge8Bq/kg未満
山梨県・コメ20検体 いずれもGe2.7~3.6Bq/kg未満
 
千葉県船橋市・クリ 6Bq/kg
千葉県鎌ヶ谷市・クリ 11Bq/kg
千葉県船橋市・サツマイモ3検体 うち1件 4.8Bq/kg
千葉県・流通品サツマイモ3検体 いずれも3.4~20Bq/kg未満
茨城県・流通品サツマイモ3検体 いずれも7.0~20Bq/kg未満
 
茨城県・流通品レンコン 12Bq/kg
栃木県塩谷町・ゲッケイジュ 16Bq/kg
栃木県那須塩原市・ユズ3検体 4.6~15Bq/kg
栃木県壬生町・ユズ 2.7Bq/kg
群馬県・キャベツ7検体 うち1件 0.51Bq/kg
 
【畜産品・その他】
 
岩手県・牛肉275検体 うち1件 28Bq/kg
 
千葉県君津市、大多喜町・野生イノシシ肉11検体 いずれもNaI 15および20Bq/kg未満
千葉県君津市、鴨川市・野生シカ肉3検体 いずれもGe17Bq/kg未満
埼玉県本庄市・野生シカ肉 16Bq/kg
新潟県南魚沼市・野生ツキノワグマ肉 47Bq/kg
新潟県長岡市・野生ツキノワグマ肉 8.8Bq/kg
 
岩手県・原乳12検体 いずれもGe2.2~2.8Bq/kg未満
宮城県・原乳5検体 いずれもGe1.7~2.1Bq/kg未満
群馬県・原乳3検体 いずれもGe3.9~4.6Bq/kg未満
栃木県・原乳3検体 いずれもGe2.7~3.2Bq/kg未満
神奈川県・原乳 Ge1.5Bq/kg未満
産地表示なし・流通品牛乳6検体 いずれもGe0.7~6.3Bq/kg未満
 
<国立医薬品食品衛生研究所の検査結果>
長野県・流通品ショウゲンジ 74Bq/kg
福島県・流通品干しシイタケ 1.4Bq/kg
 
参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000059470.html