厚労省日報ダイジェスト9月9日・10日(第724・725報)

9月9日は特に目立って高い数値の検出は見られませんでしたが、

流通品検査にて、千葉県産サツマイモおよびサトイモから

2Bq/kg強が検出されました。兵庫県では流通品検査で不検出だっ

た地元製造の牛乳2検体のメーカー名を公表しています。こうして

検出されなかった製品やメーカー名を公開するというアプローチは

今までになく、ポジティブかつ有用なこととして歓迎されるべきと思い

ます。しかしこれらは、本来なら各メーカーが、業務の一環として頻度

と精度を上げ、行ってほしいものです。

 

続いて9月10日は、北海道の海産品が多く検査されました。利尻産

をはじめとする乾燥コンブ8検体は、いずれもゲルマニウム検出器

にて、2.6~4.3Bq/kg未満の不検出です。帆立貝干貝柱も、検出

限界値未満の結果でした。汚染水漏れの報道以来気にかかる、原発

周辺の海産物では、茨城県日立市沖ムラソイ12Bq/kgが最大の値

でしたが、この日は検体の中に、日頃から高い数値の出るコモンカスベ

やマダラ、ヒラメなどは含まれていませんでした。茨城県は水産物の検

査報告を頻繁に行っていますので、引続き傾向に注視していきたいと

思います。

 

厚労省日報ダイジェスト9月9日(第723報)

 

※基準値超過なし

青森県・マダラ4検体 すべて 1.7~9.1Bq/kg

神奈川県・原乳2検体 Ge0.097および0.33Bq/kg未満

千葉県・流通品サツマイモ 2.3Bq/kg

千葉県・流通品サトイモ 2.2Bq/kg

兵庫県・流通品牛乳(共進牛乳) Ge9.0Bq/kg未満

兵庫県・流通品牛乳(メグミルク牛乳) Ge9.4Bq/kg未満

参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000022326.html

 

厚労省日報ダイジェスト9月10日(第724報)

 

※基準値超過なし

茨城県かすみがうら市・流通品クリ NaI 20Bq/kg未満

北海道・乾燥コンブ8検体 いずれもGe2.6~4.3Bq/kg未満

北海道厚岸町・カキ Ge0.74Bq/kg未満

北海道・干し貝柱4検体 いずれもGe1.1~1.6Bq/kg未満

北海道・ホタテガイ(生)2検体 Ge0.68および0.73Bq/kg未満

北海道・マダラ3検体 4.3~11Bq/kg

北海道・スケトウダラ2検体 うち1件 0.38Bq/kg

北海道太平洋沖・サンマ Ge0.76Bq/kg未満

福島県・流通品ブドウ 2.8Bq/kg、ナシ 1.6Bq/kg

茨城県・流通品レンコン 4.4Bq/kg

岩手県・牛肉364検体 うち5件 11~16Bq/kg

宮城県大崎市/名取市・コメ8検体 いずれもGe8.4~9.6Bq/kg未満

茨城県・海産物23検体 うち5件 0.93~12Bq/kg

茨城県涸沼・ウナギ8検体 うち5件 3.7~15Bq/kg

茨城県霞ヶ浦(西浦)・水産物3検体 すべて9.2~37Bq/kg

参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000022547.html