厚労省日報ダイジェスト5月28日分(第400報)

今回もキノコ類に関する検出が目立ちました。今までシイタケの陰に
隠れていましたが、給食や外食によく登場するエリンギも、検出されれば
高い値です。ナメコも生協などの検査結果と合わせると検出例が多く、
また、他のキノコと比べて1個あたりの比重が大きいので、摂取のリスクも
また大きいと思われます。

ウメは南関東まで下がってくると、不検出の場合も多くなるようです。

学校給食で物議をかもした神奈川県の冷凍ミカンについては、82検体の
うち76件が3.3~7.1Bqという結果でした。基準値の範囲内なので問題は
ないとして一旦給食での提供が始まりましたが、その後東京新聞で
取り上げられ、撤回されたのでしたね。

また、茨城県食肉衛生検査所では、今回も200件以上もの県内産牛肉
(他府県産も合わせると実に455件)もの検査を行っていますが、検査結果を
「50Bq(セシウム各種25Bq)以下の数値は全くの非公開」という表示にして
いるため、それ以下の検出の有無が全く分かりません。一方、検出限界が
25Bqで、更にそれ以下の数値もオープンにしている自治体もあり、情報の開示
と信頼とについてを考えさせられます。


厚労省日報ダイジェスト5月28日分(第400報)

 ※基準値超過(3検体)
   No.57:宮城県産ヒラメ(Cs:230 Bq/kg)
   No.580:栃木県産原木シイタケ(Cs:140 Bq/kg)
   No.608:群馬県産イワナ(Cs:190 Bq/kg)

北海道(青森県沖太平洋)・サケ Ge1.0以下
北海道・マダラ 0.68Bq
岩手県・牛肉54検体 いずれも限界値25Bq以下
山形県・牛肉61検体 いずれも限界値25Bq以下
栃木県・菌床ナメコ 2検体 うち1件27Bq
栃木県・菌床ヒラタケ 7.5Bq
栃木県・菌床マイタケ 5.1Bq
栃木県・菌床エリンギ 62Bq
栃木県・菌床ブナシメジ、ハタケシメジ 4.8Bq、3.1Bq
栃木県・菌床シイタケ5検体 いずれも7.4~24Bq
栃木県・ハウス原木シイタケ2検体 うち1件基準値超、他18Bq
群馬県・ハウス原木シイタケ3検体 うち1件10Bq、他、限界値20Bq以下
群馬県・ハウス菌床シイタケ2検体 うち1件13Bq、他、限界値20Bq以下
群馬県・天然川魚5検体 うち1件基準値超、他Ge6.5~61Bq
群馬県・牛肉39検体 いずれも限界値25Bq以下
千葉県・ウメ11検体 うち3件12~18Bq
千葉県・カブ、ソラマメ等野菜47検体 いずれもGe2.3~9Bq以下
千葉県・一番茶27検体 うち23件Ge1.2~7.4Bq
千葉県・CS原乳3検体、南房総直送ルート原乳1検体 いずれもGe1.8~2.0Bq以下
神奈川県・冷凍ミカン82検体 うち76件Ge3.3~7.1Bq
他、限界値50Bq以下の牛肉多数